番台日記　Part546　〜番台最後の日

柳沢伯夫厚生労働相は27日、松江市で開かれた自民党県議の集会で講演した。講演は年金・福祉・医療問題に関するもので、出席者によると、柳沢厚労相は少子化対策に言及する中で「15から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」などと述べたという。少子化対策にかかわる閣僚による、女性を「出産する機械」とも例える発言だけに、今後批判を強く受けそうだ。

とミクシィのニュースで見た。
機械発言もどうかと思うけど、産め産め言うなら、金くれよ。って話だ。
子供一人成人させるまでの費用は1000万以上とも言われている。
児童手当もそうだけど、保育園〜大学までの施設完備と費用、
子供を育てている家庭への給料体系にも　きちんと目を向けての発言なら許しも出来るが、
こんな世の中でどう子供を育てながら暮らせと言うのか。
金持ちの発言には呆れる。
金があれば、私だってもう一人、女の子を産んで育ててみたかったよ。

昨日、午後から実家に行き、母と買い物に行ってたかって来たが、
かえって色々と鬱になって帰宅した。
やっぱり、親にたかるのも気がひける。
何もない普段なら「食費が助かったわ〜♪」って気軽な気持ちでもいれるが、
こんな時は、とにかくふがいない気持ちでいっぱいで・・・。
いつになったら親孝行出来るんだろうか。

帰宅後に見ていた旅行番組で、高級旅館に泊まった芸人親子のお母さんが、
「あなたがいてくれたから、色々と楽しい思いを沢山させてもらった。ありがとう。」と言っていたのを聞いて、
その芸人さんも貧乏芸人で有名（？）だけど、うちの親も　こんなに苦労させてそんな事思ってくれているだろうか。
私が親なら、思わないだろうなー。
有り余るくらいの金があれば、子供や孫の面倒も見る甲斐性もあるだろうけど、
自分の生活でいっぱいなのに子供にたかられたら腹も立つだろう。いい歳して・・・って。
いつ何時、何があるかわからない。って考えたら、お金なんていくらあっても足りない。
わずかに蓄えたお金を子供にむしられるなんて、かわいそう過ぎるよね。ハハ・・・
はぁ〜。鬱

こんなに鬱なのもだんなのせいじゃないけど、だんなの事なのに
当の本人は変らず、遅くまでテレビやビデオを観て過ごし、そのまま眠って電気もストーブも点けっ放し　起きればガサガサ食料を探しては食べるの贅沢な生活を送っている。
少しは経済すれよなー・・・。
ムカつく。

勝手に食べて。とオニギリ作って、私もダラダラと部活の二男を見送ったり又寝したりして過ごしたら、午後からバイト。
そして、番台日記も今日が最後です。

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今日はSTさんと組む日。
　
交代のSさんともここで会うのは最後だ。
Sさんも新しい仕事が決まったので来月から早速仕事みたいだけど、
やはり最後なので涙して帰って行った。
色々ムカつく事もあったけど、歳も近かったし　楽しい思い出もある。
頑張って欲しいな。

STさんとも久しぶりだ。
同じく、生活の近況の事とか子供の事とか話をして過ごし、
残るSTさんには悪いけど、解雇の話から後のグチも聞いてもらったりした。

休憩に入った時、解雇の話があった時から久しぶりにまともに店長に会った。
今月で辞めるってメールした時、整理解雇の条件違反の事とか残留の話がなかった事とかチラッと出したんだけど、
その雇用基準法の整理解雇違反の事とか、残留の件の事とかで謝られたが、私はそんな事で怒ってはいない。
違反の件は、ONさんがその事で言っていたから、「気をつけた方が良いですよ。」って警告のつもりで言っただけだし、
残留の事も　説明がなかったのは「なんで・・・」とは思うけど、じゃあ実際　条件とか聞いて残留希望を出したか、と言うとそれはわからない。
なので、今更もうどうでも良い。
なのに　ぶっちゃけ・・・って、「MJさんの事は一番頭になかった。」とも言われ、その事がムカついた。
ファミレスでも働いているし、年末調整明けの時に今後の出番を調整するのに土日祝日は出たくないって言ったのが　頭から無理だろうって思ったみたいで。

確かにそうだけど、ファミレスの仕事の事は風呂屋には関係ない事。
と言うか、逆に　私的には、やはり先に働き始めたのは風呂屋だから、実際　夜の出番の人がいないから・・・って時は、ファミレスで休みを取ってまで風呂屋の方に出た事だって何度かある。
ファミレスに出るために風呂屋を休んだ事なんて一度もないのに。
いつもニコニコ接客をして、アホなペアを組む奴にもガマンして勤めて来たのに　そんな風にしか評価してもらっていなかったんだと思ったらガッカリだよ。
一番だなんて思い上がってはいないけど、番台高感度は上位にいると思っていたんだけどなー・・・。
そうなら、例え残留希望を出していたとしても　結果は同じだ。
結局は、STさんとOKさんが選ばれていたんだろう。
だったら、今更悔やまないし、そんな事聞きたくもなかったよ。
4年尽くしてそんな評価だったなんて。
そんな事をSTさんにグチった。

STさんは、Sさんにも帰り際に残留の事で言われた。と言っていたが、
残る側も辛いよね。当たられる様な形になってさ。（苦笑）
ま、ONさんが言っていた様に　一番クセのない人が残ったので良いんじゃないの？
店長に難や文句や意見を言う様な人じゃないし、お客さんに取っても可も不可もない人だし。

今日で最後だから。と常連TさんもKさんも、Sさんまでも来てくれた。
常連Nさんも「ラブレター」と言って、又ジュース代のチップと一緒に手紙をくれたが、
見ると、「今までお疲れ様。MJさんにジュース代をあげる楽しみがこれからなくなると思うと気が抜けます。せっかく縁あって出会えたので、いつまでも待っているので電話下さい。」と言う風に書いてあり、お正月に神社で買ったと思われる干支のお守りも入っていた。
常連パンチさんは今日は来なかったけど、先日同じく神社で買ったと交通安全とかのお守りをくれたが、
私の為に祈って買ってくれる気持ちが嬉しい。
オジサンは嫌いだけど、今まで懇意にしてくれて　お世辞でも「顔見に来たよ」って来てくれる事は嬉しかった。
これからも入浴に来て下さい。私はもういないけど・・・。

最後の点検も終り、最後の点検が男性風呂担当だったので、
本当にこんな臭い男風呂の点検はコリゴリで、おかげで何の感傷もなくセイセイして終われた。
次のSTさんの女性風呂の点検が終われば交代時間を待って帰るだけ。って時に
男性風呂から　お客さんが露天風呂で転んで頭を切ったので救急車を呼べ！って言われて驚いた。
えー、こんな最後の最後に・・・！

結局、転んだ時にドアのガラスにぶつかり　ガラスが割れてしまったので、割れたガラスであちこち切ってしまったみたいだが、
傷も深くなく、本人も元気で又入浴しなおす位で。
救急隊員も半笑いで速攻帰ったが、後始末の方が大変だった。
ガラスの破片で足を切った側にいたお客さんもいて謝り通しだったし、
私も片付け中に両足の裏を小さな破片で切っちゃうし。
てんやわんやで、思いっきり思い出に残るラストだった。（笑）

お客さんからクレームが来る。とか言うトラブルじゃない限り、私は別に苦にもならないが、
こんな時もあまり店長はアテにならないし、今まではペアでいたから色々と対処も出来たけど、
今後、1人で番台に立っててこんな事があると大変だろうな〜。
残った人が「勝ち組」とは限らない。
ま、これからも頑張って下さい。

最後、休憩室のカギを閉めて帰る時、そのカギをフロントに届けがてら挨拶する？ってSTさんに聞かれたけど、
又給料取りに行かなきゃならないし、何だか　そう言うシンミリしたのも嫌いなのでSTさんに任せてお願いし、サッサと帰って来た。
休憩中に店長に会った時も挨拶はしたしね。
「4年間」の重みはあるけれど、今更未練もない。
夕方入浴に来ていたTさんも　給料取りに行くとき何か手土産持って来る？と聞いて来たけど、ONさんは持ってこない。と言っていたとかで、
お礼のお菓子とかは考えてはいたけど、解雇された側だし未練もないし、他の人に合わせて「ナシ」で良いんじゃないか。って事になった。
皆がバラバラ持って来ても沢山になるだけだしね。
するなら「皆で」の方が良いかもしれないし、だったら話合わせなきゃならないしね・・・。

とりあえず、4年と1ヵ月、お世話になりました。
色々な事があったけど、楽しかった。

それらは、この4年、番台日記を読んでくれた方だけが知る事。
店長にも一緒に働いた仲間にもわからない、私と皆さんだけの思い出です。
ありがとうございました。