身につまされる

人間、自分に当てはまらない事って、なかなか置き換えて考えられないものだ。

例えば、私なんか　少々キツイ事を言われてもジョークとしか捕らえない。
だから人にもそのつもりで接すると　意外な私の失言で傷つかれたりして、逆に自己嫌悪に陥らされたりする。
話の焦点やツボが合わないのは仕方ない事もあるんだけど。

はたまた、自分が手先器用だったり　作業が早いと
不器用でトロくさい人の事をイライラと思ったりするものだ。
これも　その人その人の個性とか特性とか仕方ない事だ。

十人十色。みんな違って当たり前。
しかし、明日はわが身と言う言葉があり、
他人事じゃないって事もある。
災害とかなんてもそうだし、
わぁ、大変。気の毒に。って　助け合ったりボランティア活動したりね。
しかし、助けてもあげられない　明日は我が身の話を夕べのニュースで見て
さすがに夫婦で沈黙してしまった。

それは自己破産の特集だった。
最近、自己破産する人が増えているって。
理由は様々だが、不景気が影響しているらしい。
リストラにあった人。転職した人。事業に失敗した人。・・・

出演した人は　自分の蓄えで事業を始めた人だった。
事業が失敗して蓄えもなくなり、妻子も出て行った。
しかし、生活費は必要で　サラ金からお金を借り、法外な利子の取り立てから隠れ住んでいる。と言う人。
弁護士に相談して自己破産の申し立てをする事にしたが
それにも費用がかかり、その費用もない。と言う話。
脱サラの話は　今のところうちには当てはまらないが、
他にも夫婦が同時に病気になり収入がなくなった上に医療費がかかり
消費者金融からお金を借りたものの　収入がないから返金の為に
更に他からお金を借りる。と言う、いわゆる「雪だるま式」の人もいた。
これは有りうる。

保険には入っているけど、入院したらすぐ出る訳じゃないしねぇ。
だんなが病気になったら　収入はどうなるんだろう。
働けなくなったら私がパートを増やす事になるだろうが
生活費を捻出するのは大変だろう。
親が生きているうちは　たぶん私の親は助けてくれるだろう。
だけど、それが親の死後だったら。
家を売り、引っ越すのにもお金がかかる。
自分はガマンしても　子供には学校に行かせて食べさせたい。
貯蓄のない今、本当に身につまされる話だった。

それに　少々苦しいのは今も同じで、
なのに生活レベルは落せないし、自分の快楽の為の散財を控える意志すらない。
月謝を滞納している生徒の話を　先日事務員としたが
育てている孫のお稽古事をやめさせても自分のお稽古はやめたくないらしい。
滞納分を分割で払うと言っていて、しかもご主人は建築関係の仕事をしているらしく
夏になったら収入もあると「思うから」と言っていたと言う。
いやー・・・。と思ったが、笑えない。
自分は違うと言えるだろうか。

はぁ、気分が沈む番組だよな〜。
やっぱり　♪お金は大事だよ〜　だよね。
ルールルー

貯蓄・・・しなくちゃ。