自分のずるい所

私は自己中な人間である。
もう、それはそれは自慢出来ちゃう。
ノリノリの時は、地球は自分の為に回っているとさえ思うくらい。

結婚すると、自分たちで生活をしなくてはならない。
自分以外の生物（家族やペット）と終始暮らし、
自分以外の者の利益の為にも、周りとのコミュニケーションを取らなくてはいけないし
様々なガマンも必要となる。
しかし、昔から　忍耐とか　努力とか　根性とか　ガマンって
言葉は使うけれど、自分には無理なものは　ゆるゆるで生きてきたのだ。
今更、ガマンするのも限界がある。
そんな訳で、自分一人がおいしい思いをする為に家族にガマンをさせるのだ。

どうしてもブランドの靴が欲しかった。
バーゲンをやらないブランドなのに、そこの店では特価だったのだ。
この機会に買わなくて、いつ買えると言うのだ。
個人懇談週間で、早くに帰宅した子供を連れて　押さえ切れない想いを胸に
そのショップへといそいそと行った。
飽きる子供を待たせて、何足も履いては迷い、靴を購入。
満足じゃ。

ふと良心が働き、そう言えば　子供の帽子が汚れている事、
上靴がボロボロになったので、新しい靴を買って欲しいって言っていた事を思い出した。
まぁ、安けりゃ買ってやろうかね・・・。
そう思って売場を移動。
安い所か、超安！　なんとCAPは380円。
さぁ、好きなの選べ。と言うと、どうにもこうにもセンスの悪い子供達。
何とか説得するも、長男は聞き入れてくれたが二男はガンコ。
なんだか、「ピンポンパン」を彷彿させるダサダサなCAPを手放さず
こんなの被ったのを連れて歩きたくないなとも思ったが
だらしない二男はすぐなくすだろうし、380円なら捨ててもガマン出来る。
500歩くらい譲って認可した。
上靴も軽くもめたが、1480円でかたがついた。

私は万の買い物。家族は数千円。
これ、どうよ？（＾＾；

ここで私は第二のずるさを発揮する。
安値で豪華に見える食材を調達し、夕食を盛り上げる。
当然　家族は大喜び。
「わー、すごいね〜！」（単純なだんな）
「ママの作る料理はおいしいねぇ！！」（単純な子供）
ふっ。洗脳されている。
こうして、一家の平和が保たれるのだ。
又これで、私の散財には気がつかれなかろう。

ほのぼの家族の影には　沢山の陰謀野望が隠れているのだ。

しかし、いい気になっている訳ではない。
密かに　子供にもこんな女は嫁に貰わない。と思われているだろうし、
だんなにも　今のうちにやっとけ。と思われているだろうと
判っての上で　天下を取っているのだよん。